商品市況 → 景気・企業業績、為替への影響


景気・企業業績為替金利
上昇

商品
市況


下落
日本国内の商品市況は一般的に、需要と供給により変動する。
しかし、原油・金などは国際商品は国内の事情とは関係なく適用される。
例えば、原油が値上がりし、価格転嫁ができない状況であれば原油を原料にしている企業はコストアップになり、 収益を圧迫する。
供給側のアップによるもので、石油セクター関連以外の企業にはマイナスである。
しかし、省エネなどで以前にくらべれば影響は少ない。
原油の市況が値上がりすると関連する国内物価は上昇し、また貿易収支を悪化させ為替は円安・ドル高になるのが一般的であるが、 アメリカも原油輸入国であり、輸入額に占める割合は日本の方が少なく、影響度はむしろ少ないと思われる。
(参考・・・アメリカの原油調達構造の中で中東は14%に過ぎないといわれている)
したがって、実際は為替の変動要因にはなりにくいのが現状である。
商品市況が上昇すると物価上昇につながるため、金利は上昇する。
商品市況が下落すると物価下落につながるため、金利は下がる。
商品市況について
商品市況は企業業績(株価)・為替・金利に少なからず影響を与えます。新聞の市況欄には目を通しておきましょう。
例えば、平成12年は繊維関連は原料高の製品安であり、一方、紙・パルプはIT(情報技術)関連の説明書や包装資材向け需要が国内、アジアで膨らみ 年間を通じて強基調であったことから企業収益は増加した。

CRB商品指数
国際的な指数で、一次産品の動きを総合的に表した指標です。
景気動向を敏感に映すことから、景気およびインフレの先行指標として見られている。
関連サイト

市況動向
丸紅株式会社  国際商品や、国内商品を中心とした商品市況の現状と今後の展望